HEAVEN
【A】
腹部に急な痛みが走って目が覚めた。
誰かに踏まれたような感覚だった。
「いってーなー…」
犯人は分かってる。
どうせ妹の小夜(サヤ)だろう。
「早く起きなよ馬鹿リュート!!!」
やっぱりな。
てか俺のこと“龍翔(リュウト)”って呼び捨てだし。
もっと兄妹らしい呼び方があるだろう。
まぁ前からそうだったから今さら気にしてないけど。
「起こしに来るのは良いけどさ…腹を踏むなよ腹を」
まだ痛みの余韻が残っていたので、お腹をさすった。
「あっ……ごめん…痛かったよね…?」
急に涙目になりやがる。
小夜のこういう部分に弱いんだよな俺は。
「あ?、まぁ大丈夫だけどさ」
「ほんと?、よかっ…」
「小夜」
小夜の言葉を遮って、なるべく真剣な顔で小夜の顔を見た。
「な、なに?」
誰かに踏まれたような感覚だった。
「いってーなー…」
犯人は分かってる。
どうせ妹の小夜(サヤ)だろう。
「早く起きなよ馬鹿リュート!!!」
やっぱりな。
てか俺のこと“龍翔(リュウト)”って呼び捨てだし。
もっと兄妹らしい呼び方があるだろう。
まぁ前からそうだったから今さら気にしてないけど。
「起こしに来るのは良いけどさ…腹を踏むなよ腹を」
まだ痛みの余韻が残っていたので、お腹をさすった。
「あっ……ごめん…痛かったよね…?」
急に涙目になりやがる。
小夜のこういう部分に弱いんだよな俺は。
「あ?、まぁ大丈夫だけどさ」
「ほんと?、よかっ…」
「小夜」
小夜の言葉を遮って、なるべく真剣な顔で小夜の顔を見た。
「な、なに?」