空へ…

10:35


その先輩らしき人は
迷いもせずに
一直線にベッドへ行き
倒れこんだ。

それと同時に
体育館からは、校長の話が聞こえてきた。



─…きれいな顔

その先輩の顔を見て思った

ふ、と学ランに目がいった。

 星山龍飛 

超BIGにスプレーで
書いてあった。

「星山…龍飛先…輩」

10:35

これがあたしの

心がときめいた瞬間。


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