空へ…
乱闘
連絡─
あたしはゆっくり
携帯の画面を見た。
画面には 舞 の文字。
舞とあたしは中学の時から
“詩羅羽”っていう
人が中心の組織と
乱闘を繰り返している。
『もしもし?!愛理?』
電話の向こうの舞は
焦っていると感じた。
「何か―…あった?」
間をあけて聞いた。
『今…っ今詩羅羽と殴りあいしてっし…っ…』
「どこで?!」
間があいた。
『…あおい高校…』
「待ってろ!!とばしてくから!!」
そういって電話を切った。
とばしてくから!!とは言ったものの
咲羅高校からあおい高校までは
頑張って走っても
30分はかかる…。
悩んでるあたしに
「お前意外なキャラだな」
龍飛はあたしにそう言った。