恋姫~天然お嬢様と俺様極道の若~






──────




その頃、澪は…ー



「ねぇ、そんなにふてくされないでよ。可愛い顔が台無しだよ、澪ちゃん」



縄で柱にくくりつけた澪を覗き込む南



「これが、もともとの顔でしてよ。…もっとマシな私の顔を見たかったらこの縄をほどくことね」



澪はキッと睨むようにして南を見た




多分今いるここは猿井組の屋敷だろう



大空組ほどではないが、立派な屋敷だった



「残念。それは無理かなぁ」



と言って南はニッコリと笑う



(…むっムカつくやつや!!!)



「ところで、あなたがここの大将さんでよくて?」



「まぁーね♪」



と言うとまた真っ赤な髪をいじる



「そぅ…随分若い大将さんなのね」






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