恋姫~天然お嬢様と俺様極道の若~
「あら、お父様。
スーツだなんて珍しい」
元々小綺麗にしている母とは違い、父はスポーツをしているせいか、いつもジャージにポロシャツといった格好をしている
しかし、今父が着ている服はキッチリとした黒いスーツに青っぽいネクタイ
「ああ、これはだな……
…まぁ、今から話すことを聞けば分かるよ」
(せや、急ぎで、着物に着替えさせられ、その上、パパがスーツになるくらいの用事だ)
澪はゴクリと唾を呑み込んだ
「実はだな、昔からの友人…悪友かな(笑
まぁ、そんなやつがいてな
数年前に久しぶりに再開して飲んでたんだ
だんだん話が盛り上がってな
そいつに息子が何人かいるんだが
その中に、お前と同じ15歳の子がいるんだよ
それでいろいろあって、子供が18になったらその子と結婚させようと約束したんだ」
「…それって」