恋姫~天然お嬢様と俺様極道の若~
「話のとーり、婚約よ♪」
(ママ…そこ♪付けるとこちゃうし)
(それに、なーにがいろいろあってだ。
酒の勢いやんけ、アホ親父)
呟く澪
あくまで心の内でね
心の内…
「どうだね?澪」
不安そうに覗き込む父
(どうだねもなにも、選択肢ないやん)
…っという頭の中は余所に
「勿論、お受けするわ
お父様とお母様が決めたことですし」
「そうかそうか」
父は大きく頷く
うちはどんなに心の内で思っていても、パパとママの言いなり
言い換えれば、お人形やな…
…反抗なんて、出来へんもん
だって、命を救われた身やし…
そう……うちはこの人達に死にそうなところを拾われた
養子であって、本当の子供ぢゃないんだ