恋姫~天然お嬢様と俺様極道の若~
私たちが乗った車が走るにつれて、周りの家々はだんだん少なくなっていった
1時間もすると、車はキュッと音を出して止まった
「到着いたしました」
そして、運転手が私たちが座っている後ろの座席へと顔を出す
「うむ。」
と言って、父は運転手によって開かれたドアから出た
それに続き、母も澪も車から降りる
(ここが、婚約者っちゅー、あんさんの家か)
澪は目線を目の前にある家に向けた
…
これ…家?
(こりゃ、うちのお口もあんぐりや)
「いつ見ても立派な家ねぇ♪」
「ああ、さすがだな」
その横で呑気に話をする、父と母
(んもぉ…)