恋姫~天然お嬢様と俺様極道の若~
歩くのが早い千里のあとを澪は小走りでついていく
幾つかの角を曲がり、階段を上がって下がると千里は一際(ひときわ)大きな襖を開けた
「これが俺らん部屋」
目の前の光景に澪は内心とても驚いた
黒めな木の床の25メートルプールより大きい部屋
その真ん中にはツインのシンプルベッドとそこから見易い位置にある大型の液晶テレビ
そして、さっきの部屋と同じように絵が書かれていて掛軸と真剣が飾られている
隅に置いてあるキャリーケースは多分うちの荷物
それ以外はなにも置いていない
「驚きすぎ」
そんな部屋の前で立ち尽くしてる澪の背中を軽く押し部屋に入れた千里は襖をピシャッと閉めた