恋姫~天然お嬢様と俺様極道の若~






「あっ、ごめん。なんでもないよ
それより、ほら俺ハンカチ持ってるから、応急処置な」



そこには、もとのテンションの高い南がいた



(…目の錯覚だったんやろか)

(外見に似合わずハンカチ持ち歩いとんねんな、赤髪)



南はゴソゴソとカバンをあさり、中から真っ赤なハンカチを取り出した



(…ハンカチも、、赤…)



「ほら、腕だして、」



あたしはおずおずと腕を出す



「家に戻ったら、ちゃんとお医者さんに見てもらうんだよ」



「ぁりがと…」



(お医者さんって…)

(それに、それはこっちの台詞やねん)



あたしはしばらくその腕に巻き付いている赤いハンカチを見つめていた






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