恋姫~天然お嬢様と俺様極道の若~
「俺の婚約者、鈴木 澪」
と言いながら千里はあたしを自分の方へと引き寄せた
(近いっちゅーねんっ!!)
わざとらしく頭を逆に傾けたあたしに千里は挨拶っと囁やく
ビクッと震えたあたしは慌てて頭を下げた
「初めまして、えっと…鈴木 澪と申します。…宜しくお願い致します」
そして、頭を少し上げチラッと皆の方を見る
……あぁ、やっぱり…
ヒューヒューと茶化すようなヤツもいるが、大半の人達は白々しい目であたしを見ている
特に、女の人達からの視線を強く感じるような…
(…ぅん…間違いあらへん)