男装ホスト.Lie ~私の居場所~
『雅…さん…』
雅「ん?」
一気に力が抜けその場に座り込みそうになる。
雅「っ、そんな具合悪かったんか?」
『違っ…雅さんだと、思わなくて…』
いつの間にか強まった雨に打たれながら雅さんに体を支えられる。
もう…普段とイメージ違い過ぎて分からなかったよ…
雅「とりあえず急ご」
『え…うぁっ!』
いきなり体が宙に浮いたかと思うと景色が揺れ始めた。
雅「しっかり首、掴まっとれよ?」
『やっ、待って…雅さっ…』
抱えられたまま振り落とされないように首にしがみつく。
もう振動で酔いの様な気分になり意識が朦朧とした頃だった。
雅「着いたで」
やっと揺れが止まった。
どこに連れてこられたんだろう…
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