男装ホスト.Lie ~私の居場所~




晴「俺も…探してきます!」



慎「おい晴樹!?」










止める間もなく晴樹も家を出ていく。




家主がいなくてどうすんねん…








…と言うか。













凌「…」













…正直、凌と二人にされる事がしんどい。




















慎「…すまん」



凌「何がですか?別に慎さんが謝る必要ないでしょ。…翔央と何の関係もないんやし」



慎「…お前なぁ…」



















いつもと違って早口。



完璧にキレてるな…














この前、翔央が倒れて病院に運ばれた時初めて凌が俺に見せた表情と同じや。




まるで普段のコイツとは違っていた。
























慎「…俺が管理する責任があったんや。捺生といずれぶつかる事も予想してた、けど…」



凌「いいですよ。過ぎた事言っても仕方ないでしょ」



慎「…すまん」



凌「店の奴らには黙っておいた方がいい。ややこしくなるでしょうから」



慎「…ああ、分かってる」
















情けない。





…と同時に思う事は。

















凌「…」












…コイツの本質はどこにあるのかと言う事。











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