男装ホスト.Lie ～私の居場所～

慎「…ごめんな」



捺「…え？」



慎「今回の事。…雅も由樹も光輝も、隼人と凌入れる時だって事前にお前に会わしてたのに」



捺「…」



慎「今回は…勝手に決めてもうて」



捺「別に…お前の店や、俺に何言う資格もない」



慎「ちゃうやろ。…“俺達”の店や」















…俺は守りたかった。




自分の居場所を

今居る安息の地を

























捺「…何で、あいつを入れたん？」



慎「…翔央、か？」



捺「せや」

















自惚れかも分からんけど。




いくら俺が店を長く空けていたからと言って、慎が独断で新しい人間を雇うなんて考えられなかった。




だから余計、慎をそそのかしたんじゃないかと悪い先入観が強まった。





























慎「…あの子が、お前に見えたから」



捺「…は？」



慎「この公園であった時のお前に。…女の子って聞いた時は驚いたけど、それ聞いたからって突き放せなかった」

































……ああ、そうか。








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