男装ホスト.Lie ~私の居場所~
慎「捺生!?」
突然、捺生の身体が傾いた。
何を言いかけたのか。
最後まで聞くことは出来なかった。
捺生を抱えた俺はマンションに戻った。
途中、帰ってきたところなのか凌とばったり出くわす。
凌「えっ、慎さん?何背負って…うわっ、捺生さんやん!」
慎「静かにせぇ!!…起きてまう」
凌「ご…ごめんなさい。え、熱あるん?」
慎「いや。でも疲労が溜まったんやろ、こいつただでさえ極端に体力ないから」
凌「あ~…今までずっと探してて?」
慎「みたいやな」
凌「そか…」
何か考え込むように遠くを見る凌。
何を考えてる?
慎「凌?」
凌「あっ、ごめんなさい引き止めて!」
慎「あ、あぁ…」
凌「お大事してくださいね」
慎「伝えとく。…んじゃまた店で」
凌「はい」
…さ、取り敢えず俺の部屋に運ぶか。
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