男装ホスト.Lie ~私の居場所~
吐息が唇に届くような距離に一気に鼓動が早まった。
『あっ、なっ…じょ、っ…』
雅「どう?」
言葉にならない声を上げる私に更に問いかける雅さん。
冗談、やろ?
にしては顔、近いって…!
『~っ…!!』
思わず目を伏せたその時、体が後ろに引かれた。
『え…由樹、さん?』
雅「…」
いつの間に来たのか、由樹さんの背中が自分の目の前にあった。
由「何してんねん」
雅「え?口説いてた」
『!?///』
由「…お前」
雅「…何?」
沈黙が落ちた。
雅「…ぷっ!…ふふっ、」
由「なっ!?何 笑とんねん!」
雅「ご、ごめっ…ははっ!我慢、できひんっ…ははっ」
『…?』
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