男装ホスト.Lie ~私の居場所~
ご近所付き合い
晴「ふぁー、捺生さん格好いい人やなー」
『あー、そうですねー』
若干ほろ酔っている晴樹(これはだいたい毎日)のことを支えて家に帰る。
…こんな状況で、男と二人暮らしなんてリスクを高めるだけやけど、これは仕方がなかった。
あれは街をふらついてた私が慎さんに声を掛けられて、ホストになる事を決意した日。
あの時、側には私より前に声を掛けられてた晴樹がいた。
慎「キミ住むとこないん?格安で貸せるけど」
『住まわせてください!!』
晴「貸してください!」
『!?アンタ…』
晴「へへっ☆」
慎「あー、でも確か空きが一つやって…」
『切実なんです!お願いします、…慎さん』
慎「んー…二人で仲良く決めて?」
『そんな…』
晴「……俺、二人でも良い!二人で住もう!」
慎「あぁ、部屋は2つあるし…いいんちゃう?」
『え、それは…ちょっと』
晴「うっ……俺の事キライ?」
『いや、そんな出会って1時間そこいらで判断出来んし…』
晴「ならいいやん♪ご飯なら俺作るで?」
『う゛……分かった』
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まぁ実際、晴樹は無害やし。
問題はお隣さんかな…
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