男装ホスト.Lie ~私の居場所~




隼「…なぁ晴樹」



晴「はい?」



隼「あいつ、風邪酷いんか?」



晴「…あ」














どうしよう。



考えないように頑張ってたのに、…何て言えば。








返事に困って視線を宙に泳がすと、凌さんと目が合った。

















凌「何や隼人ー、もしかしなくても心配しとるん?」












俺の視線に気づいてか凌さんはこっちに近づいてきて隼人さんの肩に手を回した。


















隼「…心配ぐらいするし」



凌「えー?お前雅さんが休んだ時ブーたれただけやったやん」



隼「雅の穴埋めせなあかん苦労はお前も知っとるやろ!」



凌「心配はせんかったよな?何で翔央は心配なん~?」



隼「っ…アホか!変な勘ぐりすんなっ」



凌「そんなしたくもなるわ、隼人が他人気にかけるとかさ?」



隼「俺は鬼か何かか?もうええわ、離せっ気色悪い!」
























凌さんの手を振り払って控え室を出て行く隼人さんを見送り、つい口からため息が出た。














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