男装ホスト.Lie ~私の居場所~
凌「…はる?」
晴「あ、すみません。ありがとうございました」
凌「ううん。気張ってこっ♪」
晴「イタッ!?」
凌「油断大敵~!お先ー」
唐突に加減のない平手打ちを背中に喰らわせ、凌さんも隼人さんの後に続いた。
晴「…痛いわ…もう」
元気づけようとしてくれたんやろう。
あの空気読まない凌さんが。
晴「…よしっ」
頑張ろう。
俺が一人くよくよしてたって何も変わらん。
どうせなら、翔央が帰って来たとき、少しでも大きな人間になっていよう。
背中の痛みを感じながら、俺は歩き出した。
小さな決心を、胸に秘めて。
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