男装ホスト.Lie ~私の居場所~
慎「捜しものって…」
凌「翔央、捜してるやろ?あいつの、居場所」
捺「!」
慎「分かったんか?どこにおんねん」
凌「だから、肉まんかあんまん!食べないと教えませんよ♪…そんな顔色悪い王子様なんか嫌やもん」
捺「…両方」
凌「はいどーぞ☆」
捺生が両手に白まんじゅうを抱えて食べ始まったのを満足そうに見て、凌もまた新しいのを食べ始めた。
何でこいつが知ってるのか。
いつから?
最近?
凌「…慎さん、そんなじっと見て…もしかして食べたい…?」
慎「いや…違うわ。ええよ俺は」
凌「うん♪良かったぁ」
無邪気に笑い肉まんを頬張る凌を見ていると力が抜けた。
きっと、こいつなりに心配して調べたりしてたんやろ。
捺「…ごっそさん」
凌「あ、ちゃんと味わって食べました?」
捺「食べた。で?場所は」
凌「はい、これ」
凌に渡された紙切れに住所が書かれているらしい。
捺生がそれを見て、目を見開いた。
捺「…慎、連れてって」
慎「おん、どこ?」
捺「雅のマンション」
慎「雅?」
何で雅…?
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