男装ホスト.Lie ~私の居場所~

束の間の平穏






晴「しょー!朝ご飯出来たで♪はよ起きー」



『う…も、ちょっと…』



晴「もー…冷めるって!入るで?……ッ!?」



『ん……?』



凌「も…ちょっと…」



晴「し…し……凌さん!!何でまた勝手に翔央のベットに!」



『ああ…うるさい…』



凌「せや黙れー」



『しかも…あつい…』



晴「ほら!はよ離れてくださいっ」



『ああ……騒がしい…』




























戻ってきた日常。





晴樹の拒むような態度は嘘のように消えた。





虫の居所でも悪かったんやろう。





…平穏や。



















凌「晴樹に指図される意味が分からん!」



晴「ここは俺と翔央の家なんです!」



凌「はあーっ?生意気な口やなっ」



晴「あひっ!いはっ、いはいれすっ!」



『……あーっ!二人共出てけ!俺の部屋やっ…』



凌「えー?イヤやー」



晴「お、俺は朝ご飯出来たから呼びにきてあげたんやん…っ」



『あ、ごめん…』



凌「ご飯っ!?いこいこ!」



晴「凌さんの分はないです!」



凌「分け合えばええやん、な♪」



『…』

























平穏、と呼ぶにはちょっと騒がしすぎるかもしれん、な。













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