男装ホスト.Lie ~私の居場所~





待ち合わせ場所に到着。




ちょっと遅くなってしまった。











『あ…いた』








既にそこには凌さんが待っていた。




遠巻きに女の人が凌さんを見てる。




スーツでも部屋着でもない凌さんを見るのは自分も初めてで、凌さんが“カッコいい”んだと再確認する。
















『凌さん!』



凌「…」



『?』



凌「…翔央?」



『はい?すみません、遅れてしまって』



凌「いや、それはええねんけど…見違えるな」



『化けました?』



凌「うん…めっちゃ綺麗」



『そな真顔で言われたら照れますよ』



凌「だってほんまの事やもん!」














ぷうっと頬を膨らませて言う凌さん、こういうカッコいいだけじゃない所がこの人の魅力の一つなのかもしれない。













『凌さんだって、カッコいいですよ』



凌「なんやねん嬉しいやん~、何買うて欲しいん?」



『何ですかそれ!』













嫌みに感じない。




凌さんをあの店で私が越える日ってくるのかな?














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