男装ホスト.Lie ~私の居場所~




雅「…失敗した」















間、珍しく指名が切れて控え室のソファで横たわる雅がいた。




独り言がデカいって。













由「…KY」



雅「!…何や由樹か」



由「アイツの名前出すなや、アホが」



雅「…あんな雑誌持ってくんなや」



由「知るか!あんなのに載ってるなんて思わんやろ!」



雅「やなぁ…凌、知ってたんやなぁ」



由「…アイツは喰えないヤツやからな。…ってか何あの格好!」



雅「あー、可愛いなー。コレ」



由「お前…よく気づいたな、あいつだって」



雅「え?だって元が一緒やし」



由「…」

















俺は全然気づかなかったんやけどな。


















由「…」



雅「なあ、隼人が探してるって言ってたやん?」



由「ん」



雅「会わせてあげた方が、ええやんなぁ?」



由「…決めるのはアイツやろ、俺らがどうこう言う筋合いない」



雅「そっか、せやんなぁ」



由「ええか?余計な事言うなよ」



雅「うん、分かった」



















友達だって言ってたけど、絶対それ以上の感情が隼人にはあるに決まってる。





…これ以上、無駄な敵増やしてたまるか。















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