男装ホスト.Lie ~私の居場所~




お言葉に甘えて風呂を借りる事に。




流石に先に入るのは躊躇われたので、何度も勧める彼に先に入ってもらった。













光「風呂開いたで、入っておいで」



『はーい』














脱衣所に向かう。




服を脱ぎ鏡を改めて見ると、腹には先日の雪乃さんの件での刺し傷の為、胸元は胸の膨らみを隠す為の包帯がそれぞれ巻かれていて上半身だけミイラみたい。




思わず笑いが零れた。




















光「あ、ごめんバスタオル忘れてた。洗濯機の上置いとくな」



『!』









不意にドアが開いた。




ドア入ってすぐに洗濯機、そして簾を挟んで脱衣所の構造。




膝付近までの簾ごしに上半身ほぼさらけ出した状態で光輝さんがおる。






簾…あって良かったぁ…

















『あ、すみません!』



光「いーえ、ごゆっくり」



『はーい』
















ほっとため息をつくも、一向に出て行く気配がない。



何…?















光「…なあ、怪我してんの?」



『え?』



光「包帯やろ、それ」
















不意に簾が捲られ、解いた包帯を辿って腹に光輝さんの手が触れた。



ちょっ…



マズいって!











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