男装ホスト.Lie ~私の居場所~
シャワーを浴びて再び脱衣所。
服着ないで…って言ったけど、絶対マズい。これ以上女だとバレるのは非常にマズい。
でも光輝さんのあの笑顔…
怖いし…
と、取り敢えず胸元は潰して…でも不自然やんな?
何か言い訳…言い訳…
『…』
光「あ、上がった?ソファ座って」
『はい…』
仕方なく胸元だけ包帯を巻き、服を抱えて部屋に入る。
机には消毒液からガーゼ、包帯まで様々な医療道具が並んでいた。
光「服どけて、見られへん」
『すみません…』
光「沁みたらごめんな。いくで」
『は、っ…ぃ』
光「あ、沁みた?」
『大丈…夫』
淡々と手当てしてくれる光輝さんに、不思議と羞恥心も薄れていく。
慣れた手つきで包帯を巻き終わった。
光「よし、キツくない?」
『全然!すご…ありがとうございます』
光「腹はOK。次胸な」
『へっ』
光「へ、じゃなくて。胸元も怪我してんねやろ?」
『い、いや…』
光「じゃあ何で包帯巻いてんねん。大人しく…」
『ち、違うんです!』
光「違う…?」
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