男装ホスト.Lie ～私の居場所～

捺「…あ、比呂か。俺」



［…ちょうどええ、俺もお前に用が］



捺「アイツは？一緒におんねんな？」



［翔央か？なら一緒にいる］



捺「そうか…」















良かった…




ほっと息をつく。
















捺「…でも何でお前が？光輝に聞いた、お前が連れていったて」



［…俺聞いてん］



捺「何を」



［慎さんが、早川…知ってるよな？前の店の］



捺「ああ、あのいけ好かない」



［アイツに強請られとった。店と翔央が引き換えやと］



捺「は？…どう言うこと？」



［翔央は自分の家がそう仕向けたんだろう、って］



捺「…光輝の家には確かに五十嵐が」



［そう。でも俺はそれだけとは思わへん。…他に何か理由がある］



捺「…なんやねん」



［…こんなことは言いたくないねんけど］



捺「あ？」



［お前、慎さんの事後ろで糸引いてるとかちゃうよな？］



捺「…はぁ？」



［翔央に肩入れる理由が分からへん。油断させて追い出すつもりとか、ないよな？］



捺「…」



［何で翔央はそなあっさり許してん。女はみんな一緒やろ？お前にとっては］



捺「…お前が言うたんやろ、偏見だけで見るなって」



［矛盾してるよ分かってる。…けど理解出来ひんねん］



捺「…」



［そもそも最初からコイツに対しての反応は他のヤツと違った。…お前、何でコイツには違う反応を見せる？］



捺「…それ聞いてどうすんの」



［判断材料にする。お前がどちらの側にいるのか］



捺「何やそれ」



［翔央は、お前の何や］



捺「許嫁や」



［そうか、いいなず…許嫁!?］
















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