男装ホスト.Lie ~私の居場所~




比「いや、…ってか捺生と許嫁やってんて?」



『…はい』



比「それって見合いしたって事?の割には知り合いって感じじゃなかったみたいやけど」












電話を切った比呂さんはぽん、と私の頭を叩いてベッドの隣に座った。










『自分は会った事無いです。…多分捺生さんも』



比「どう言う事?」



『…』



比「…まあ無理に聞くつもりはないけど」



『すみません、』












言葉に詰まってうつむいてしまった私をチラッと見るとそう言って比呂さんはそのままベッドに横たわった。











比「ええって。とりあえず寝るか」



『はい、…えっと?』



比「あ、俺もここ泊まるから。…失敗したな、もっとデカい部屋にしとくんやった」



『え…』












そこは本当にベッドしか無い部屋で、それも勿論シングル。



誰が見ても一人用の部屋だ。



















『じゃあ…自分は床で』



比「いや、一応女を床に寝せられへん」



『でも比呂さんを床に寝せる訳には…』



比「は?床なんか寝る訳ないやろ」



『…?』



比「二人で仲良く寝ようや」



『!』



比「何か文句が?」



『え、いや…その』



比「だったらええやろ。あ、シャワー浴びてき」



『な…』














何でこんな事に…!?












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