男装ホスト.Lie ~私の居場所~
一見、普段と変わらず仕事を終えた。
閉店時間を迎え、ゾロゾロと皆が控え室に戻っていく。
雅「働いたなー」
由「せやねぇ」
晴「…」
隼「…凌」
凌「うん?…あー、隼人一緒帰ろうや」
隼「分かってる。行くで」
由「あれ?珍しいね、二人でどっか寄ってくん?」
隼「…ちょっと貸してたもんあって」
凌「そうそう!じゃあ皆さん、お先でーす♪」
隼「…お疲れ様です」
光「お疲れ様ー」
晴「お疲れ様です…」
比「…俺も。お先」
雅「お疲れ様です」
由「比呂さんゆっくり休んでくださいねー」
晴「…」
由「…はーるちゃん?」
晴「ひッ!…ああ、すみません…」
由「考えごと~?」
晴「いえ…あ、俺も帰ります。お先に失礼します」
雅「お疲れ様」
由「そっか、お疲れー♪」
雅「…」
頭を下げ控え室を後にする晴樹を見ていたら自然にため息が出た。
変わらない1日、なんてモノになる訳がない。
見て分かる様に、晴樹の笑顔は消えてしまった。
…このままじゃ、収集がつかない。
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