男装ホスト.Lie ~私の居場所~




ここ数日、店内の空気がなんとなくギスギスしていて皆が揃って残っている事なんて無かった。




比呂さんに呼び止められ留まったが、その理由がなんとなく分かるだけに空気は重い。




特に今日は凌が休みで人数が少ない分、余計暗く感じた。










雅「…凌は風邪か」



由「お見舞い行かなきゃかねぇ…晴ちゃん何か聞いてへん?」



晴「いえ…特に連絡もありませんし」



由「そっかあ…」



雅「…」










あー…もう。



どうするつもりなんかな、慎さんは。





慎さんがどうでもええって投げてんのやったら別に店を見限っても良い。



…ただ、どう言うつもりなのか、どうするつもりなのか、それくらいは聞いておきたいと思った。



そして俺らには話を聞く位の権利はあると思った。
















比「待たせた」



慎「…」








しばらくして慎さんを呼びに行った比呂さんがフロアに戻って来た。



慎さんは無表情で無言。



…さて、どうするんかな。








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