男装ホスト.Lie ~私の居場所~
慎「莉依の事やけど。大体の居所は分かった。けど莉依に会うのは厳しいな。厳重に囲われてるみたいや」
隼「住所が分かるなら乗り込めば…」
光「莉依の迷惑になるやろ」
隼「…すみません」
慎「今、莉依はほぼ部屋に軟禁された状態で24時間見張りが付いてるらしい」
由「うっわ」
雅「気休まる時が無いやろな」
比「…なら、どうする?」
慎「俺は藤原さんの手前直接は動けへん。五十嵐の人間に面割れて無いのが…隼人、比呂、あと…凌」
隼「凌って…居ない奴を頭数に入れんなや」
慎「あいつが適役だと思てんけどなぁ…」
比「で?俺か隼人が何をすればいい?」
慎「ん。莉依の家に居るのは父親、兄貴、あとその秘書一人ずつ。んで使用人が三人と、最近では見張り役が一人」
雅「あれ、母親は?」
慎「体壊して別荘ある田舎で療養中やて」
光「八人か…」
慎「来週の水曜、父親と兄貴両方が海外出張でおらん。つまり残り四人」
雅「うん、それで?」
慎「使用人三人は女やって調べが付いてる。莉依の監視役ってのもおそらく女性や」
隼「24時間体制やったら普通に考えてそうやろな」
由「狙うなら、そこだって?」
慎「おん。万が一を考えて面割れてない二人が正面から突っ込め」
比「は?強行突破?」
慎「あくまで温厚にな」
隼「どうやって中に入ります?セキュリティー万全なんでしょ?」
慎「それはお前らに任せる」
比「丸投げっすね…」
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