男装ホスト.Lie ~私の居場所~




「どうかした、翔ちゃん?苦笑いなんかして」



『えっ、…何だ由樹さん』



「何だとは何やねん~、僕じゃあかんの?」








晴樹以上に可愛い(身長も私より低い)この人は由樹さん。
雅さんの同期。




すっごい女の子みたいな、それでいて少年みたいな、愛でたくなる感じを持つ人。








『空きですか?』



由「うん、自主休憩♪」



『ふふっ、そうですか』








やっぱり可愛い。








「由樹さん!」



由「あ、見つかっちゃった」



『光輝さん、どうしたんですか?慌てて』



光「いや、今 雅さんの机が大変な事になってて…由樹さん!行きますよ!」



由「えー!!お客さん楽しんではるからええやん!!」



光「ダメです!あのままじゃ雅さんが危ないですから!」



由「…チッ……じゃぁまたね☆翔ちゃん♪」



『あ、はい……』








一瞬由樹さんの表情がダークに見えたような…



いや、気のせいだろう。






どうやらヘルプでついた雅さんの客が悪酔いして、由樹さんは逃げてきたらしい。




連れ戻しに来たのは光輝さん。




確か年齢は隼人さんたちと雅さんたちのちょうど間。




しっかりしていて仕切りは天下一、だから店長がいてもいなくても実際あまり支障はない。







< 4 / 443 >

この作品をシェア

pagetop