男装ホスト.Lie ~私の居場所~



隼「そ、っか………」



由「ほぇー…」



晴「若いなぁ、慎さん」



捺「…」



比「連れて来てくださいよ」



慎「やだ。みんな惚れてまうで?こんな男だらけのとこ置いときたくない」











…まさに今、男だらけのとこにおんねんけどな。



っつかほんまにどういうつもりやねん。










比「あ、はいはい」



慎「お前そんな興味ないやろ?」



比「…人の女見ても、ねぇ」



慎「ほんなら言うなや(苦笑)」



由「どこで知り合ったの?」



慎「んー…知り合いの妹さん」



雅「どんな人?」



慎「頑張り屋で良い子やで」



隼「名前は?」



慎「え?」



隼「名前」



慎「………秘密」



晴「いいやないですかぁ!写真とか無いの!?」



慎「無いなぁ…」



凌「つまらなー」



光「…慎さん、分かってると思いますけどいくら彼女でも…その…節操持って接してくださいね?」



慎「ん?」



雅「掴まらないでくださいね」



慎「だぁいじょうぶやって!」



比「そんな心配する間もなく捨てられるんちゃう?」



慎「…聞こえとるって」



比「ワザとです」
















みんなの声が遠くに聞こえる。




何考えてんのかな。




…何も考えてないのかな?










隼人さんが視界の隅で明らかに落ち込んでいるのが見えた。









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