男装ホスト.Lie ~私の居場所~
捺「……くだらない話してんと店開けんぞ」
みんなが好き勝手言っていると、捺生さんがそう言って裏部屋に消えていった。
それを慌てて光輝さんが追う。
比「…何やアイツ。妬いてんのか」
由「まさか!なっちゃんが?笑」
慎「…さ、時間オーバーや。はよ開けよ」
冷静になった慎さんがそう言って、すぐに開ける準備が出来た。
光輝さんは戻ってきたんやけど、捺生さんの姿が見えない。
慎「さ、ほな今日も頑張ってな」
晴「えっ、捺生さん呼んでこなっ!」
慎「え?」
晴「え…もう開くんでしょ?」
比「…あぁ、捺生は裏やからええねや」
『裏…?』
記憶に新しいその単語。
『裏ってなんですか?』
光「あぁ、説明してなかったか。俺ら接客が表、咲とか塚がやってくれてる…つまり裏方が裏って呼んでんねん」
晴「なるほど……えっ、捺生さん裏方なん!?」
凌「驚きやろ~♪」
雅「あんだけ男前なのにな、勿体無い」
由「まぁ…女ギライなら仕方ないよね。致命的やもん」
『女ギライ…』
だから、接客は出来ないのか。
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