男装ホスト.Lie ~私の居場所~




「月一の施設への顔出しは今まで通りしろ。五十嵐にも了承はとってある。ただし、もう明日以降この家には一切帰ってくるな」







いっそ清々しい。




私を必要としているのはあの心を病んだ義母だけだから。本当はこの人は私を目に入れるのも嫌なのだ。








『承知しました。今までお世話になりました』




「ふん、本当にな」










頼んでも無いことを。




ナイフを握る手に力が入った。












明日、お披露目パーティーがありその後結納、そしてそこから同居の流れになるそうだ。



…由樹さんたちは、どうなったんだろうか。



捺生さんには、伝わってるのだろうか。


















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