男装ホスト.Lie ~私の居場所~
…次の日、隼人さんの様子はいつもと変わりなかった。
凌「あ…あぁ!俺のオヤツ!」
隼「はぁ?ええやん少しくらい」
凌「全然少しやないっ」
いつも通り凌さんと言い合って、昨日の事は覚えていないみたい。
まぁ、ええねんけど。
視線を感じて振り向く。
そこには捺生さんの姿があった。
『あ…おはよう、ございます』
捺「…」
ふいっと顔を逸らし出て行く捺生さん。
同じ場所にいることも嫌?
そんなに嫌われる何を、私はしたんだろう。
凌「なぁっ!そう思うやろ翔央!」
『ひゃっ!』
いきなり肩に重みを掛けられ見ると、凌さんに肩を組まれていた。
凌「…聞いてた?」
『聞いてないですよ!心臓止まるかと思ったわ』
凌「ははっ、それは困るな♪」
『…はぁ』
意味が全く分からないけど、無駄な凌さんのテンションが今はちょっと助かる。
一人でいたら、悪い方悪い方に考えてまって落ち込みっ放しやから。
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