寝言
寝言
「ただいま~」

部屋の灯りがついていたので、私は帰宅を告げながら靴を脱いだ。

いつもと違うのは優しい声が返ってこないことだけ。

帰宅時に灯りがついている日は“おかえり”が聞こえるはずなのに。

不思議に思いつつ、ドアを開けると気持ち良さそうな寝顔が見えた。
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