王子様なんか大っキライ!


「くそー青春しやがって」


思わず呟いた。


虚しい。

私は視線を上げて野球部を視界から消してみる。
すると真正面に太陽が見える。


もう夏だから硝子越しでも日差しがまぶしい。
私はそんなふうにして時間を潰した。



勝負のときがくるまで。


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