王子様なんか大っキライ!
私が振り向く間もなく、黒沢は駆け抜けていく。
叫び声を聞いて男と神内がこちらを向く。

しかし、すでに黒沢は男の前にいた。駆け抜けた勢いで軽くジャンプをする。
そして右足を振り上げた。


黒沢の革靴は男の顔面を完璧に捉えた。
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