王子様なんか大っキライ!
「そうですか」
鍵を取ると私は階段を駆け上がる。


私はももを高く上げて両手を思い切り振る。
周りは何もかも白い。妙にまぶしくて気持ち悪い。
二階に上がっても、それは同じだし三階もそう。


「さとみ、もうすぐ助けるからね」
三階の廊下を私は駆け抜ける。白い床をローファーが叩きつける音が鳴り響く。

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