王子様なんか大っキライ!




「でさー、あいつがさ」

「それでそれで」

そんな声を耳にしながら私は早歩きをする。
だんだんと歩くペースをあげて、
長い長い廊下を進んでいく。

歩いても歩いても、たむろしている生徒たちがいて不快だ。

すると生徒たちの声が消えた。
けたたましい笑い声も、全部消えた。


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