王子様なんか大っキライ!



と、同時に体中から、
スポンジを絞ったかのように汗が流れ出してきた。

再び周りをキョロキョロみてみる。

誰もいない。
いつのまにか夕陽は消えて、辺りは薄暗くなっていた。
長い廊下の向こうは真っ暗で何も見えない。

あの向こうに誰かがいるかもしれない…。
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