王子様なんか大っキライ!


「じゃあ行こうか」

私は一つ頷いた。
私たちは車道に追いやられた狭い歩道を歩いていく。


ただでさえ狭いのにガードレールのせいで余計に圧迫感を感じてしまう。
車なんてほとんど通らないのに。


ゆっくりと歩く私たちを太陽が追っかけてくる。
後頭部にはダイレクトで日光が降り注ぎ、額には汗がにじむ。

妙に汗っかきな自分が嫌いだ。
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