王子様なんか大っキライ!


まずい。


心の中でつぶやいた。


あの夏の日。私と神内の過去を知られたら…。
いや、さとみは知っているのだろう。
だからわざわざ二人きりの場を作ったのだ。



友達の彼に告ったという消せない過去を私は恨んだ。
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