王子様なんか大っキライ!


「まあ知り合いといえば、知り合いだよ」

私はとっさに笑顔を作った。
普段あまり笑わない私の苦笑い。


「そう…でも大丈夫だよ。あいつから詳しい話は聞いてないから」

さとみは俯いて、私から視線を外した。

「どうせ何をやろうとしたかは想像つくし」

さとみは、大袈裟なため息をついた。



想像がつく…。もしかして
< 98 / 204 >

この作品をシェア

pagetop