弟のくせに...。


不意に翼くんのケータイが鳴った。


「あ……来たから連れて来いだって」


嫌な予感がした。

てか、絶対そうだ。


「それって……」

「ん?届」


まさかの放課後――!?


なにもう放課後だったわけ!?

ってか届くん中学生なクセにケータイを――…持ってるからアドレスくれたんじゃない!!


「行こうか」


そう言ってあたしの腕をグイグイ引っ張っていく。


あぁ、今まで幸せだったなぁ。

今日で最後?

むしろ一時間後すらあるの?

あたしに未来は存在する?
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