弟のくせに...。


「お前、あれ信じてたわけ?」


・・・は?


「し、信じたって……」

「罪悪感て、文化祭の時のアレだろ?泣くなら逃げない、確かに言った。でも、あんたが泣いたのは花音の方にだろ?」


……そういえば、バレてたんだっけ……。


「逃げるだけで泣くような奴はとっくに捨ててる」


ヒドッ!!

捨てる!?


「あんたといると案外楽しめる」


届から信じられない言葉が!!


「いちいち反応がバカ丸出しなんだよ。そのくせにいきなり深刻な話始めて……罪悪感だぁ?そんなん兄貴にだけで十分。逆にあんたが感じた方がいいんじゃない?」

「あたし!?」

「さんざんなついたりいきなり離れたり、振り回される身にもなれよ。懐くか離れるかどっちかにしろ」
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