弟のくせに...。

ヤなんだもん



あたしは、いつの間にか避けてたのかもしれない。

どんなメールを送ればいいのか分からなくて、日にちだけが過ぎていった。


「香坂さん、届いるよ」


あれから二週間。

冬休みも終わってまた毎日学校生活。

そんな放課後だった。


「と、届?」


教室の窓から外を見ると、確かに校門の所に届がいる。


……メールは入ってないし、翼くんに事前に言った形跡もない。

てか、翼くんを使わないためにアドレスもらったんだし……。


「あれ?香坂さんにじゃないの?」

「……わかんない。特に連絡来てないから」


でも、あたしの可能性は一応ある。

だって二週間連絡しなかったから。
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