弟のくせに...。


その場にあたしは座り込んでしまった。


マジもう限界。

心臓だか肺だか知らないけど、嫌な感じに痛い。


「葵、あたし行ってくるね。届絞めてくる」


……よ、よろしく、花音ちゃん……。


「え!?絞め!?」


そう言って花音ちゃんは校門に向かった。


「すみれちゃん、大丈夫……?」

「……天国だったら嬉しいな……」


葵ちゃんが心配そうに聞いてきて、さらに心配にさせちゃう発言をしちゃったみたいなあたし。


……考えてみれば、五分で戻って来いって言われたの、あたしじゃね?

あたしも行かなきゃじゃね?

地獄行きじゃん……。


ふらふらとした足取りであたしも向かった。
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