弟のくせに...。


受け取ってくれた届に感謝していたら、そのまま包みを開けてチョコレートを取り出した。


そして……パクリといった。


「……食べた!?」

「あ?これビター寄りじゃん」

「……甘いの苦手だったら困るから……」

「逆に苦いのが苦手だったらって考えなかったのかよ」


……全く考えてなかった。


でも……届は平気みたい。

よかった……。


「サンキュ」


そう言ってあたしの頭に手を置いた。


それすらもあたしをドキドキさせる。
< 76 / 88 >

この作品をシェア

pagetop