初恋は君のために
「俺は少し出てくる。
アズマ、ミナミに手出すなよ」
そのセリフに驚き
声に視線を移すと
バイクのキーを
手に取ったジンさんが
ドアの前に立っていた。
私の隣にいる
アズマも驚いたらしく
「え?まぢ...?
アズマがそう答えると
無言のまま、扉から出て行った。
私とアズマには
しばらくの沈黙が
続いた、
「ついにジン言ったんだ!!」
にっこりしたアズマが
救急箱を棚に戻しながら話し出した。