初恋は君のために



夜の街は私の心とは裏腹に



キラキラと綺麗な光で埋め尽くされている。




私はアズマのシャツを掴んでいた手を直ぐに離すと、




「ごめんねアズマ…」




ジンさんを信じてる



本当は信じてる。

あの日 私とジンさんの気持ちが繋がった時のジンさんの言葉を、




私はまだ信じているんだ




だから、




「もぉ私に近付かないで…」



ジンさんの言葉を信じたいから



あの時の言葉を嘘だと気付きたくないから




だから私は




もぉ一生

ジンさんにも
マキにも
アズマにも



会えない。



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